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東海林 修「妖獣都市」

(「妖獣都市」オリジナル・サウンドトラック)



番号をクリックして私のプログのレビューをご覧ください。

収録作品

1. プロローグ

2. 闇ガード

3. 麻紀絵

4. It's not easy (touyama)

5. 妖閉空間

6. 妖獣

7. 夢幻

8. 魔道士

9. 覚醒

10. Hold me in the shadow (ida)

「妖獣都市」サウンド・トラックは

東海林修先生のホームページから

購入することができます。

「プロローグ」Osamu Shoji (東海林 修)(「妖獣都市」オリジナル・サウンドトラック)
作曲・編曲 シンセサイザー演奏 Osamu Shoji( 東海林 修 )
1987年劇場公開アニメ作品「妖獣都市」
(第5回日本アニメ大賞オリジナルビデオソフト最優秀作品賞 受賞作品)


原作は菊池秀行さんの
1987年劇場公開アニメ作品「妖獣都市」の
オリジナル・サウンドトラック盤。

ライナーの言葉にもありましたが
いつのまにか私たちは
闇の恐怖を知らない日常をすごすようになりました。

どこにいても 闇に包まれることがない。
それはとても大きなことで
いつのまにか私たちには
恐怖もわからなくなっているような気がします。

Osamu Shojiによる「妖獣都市」の音楽は
映像の中では控えめに使われていますが
ぴったりと映像に添うもので
見る人を深く物語に入りこませる力を持った音楽です。

「プロローグ」は聴く瞬間から空気が変わる感じです。
 目には見えないけれど 確かに何かが忍び寄る。
闇の中目を凝らしてみる。
確かに感じるのに 何も見えない。

怖さとは こういうものなのだと思います。

存在するものは 目に見えるものばかりではない。
人は五感で感じるものだと
この音楽を聴くと実感する。

映画も大人のクールさがとても良いのですが
映画を見られた方には
ぜひ このサウンドトラックを
お聴き頂きたいと思います。
「闇ガード」Osamu Shoji (東海林 修)(「妖獣都市」オリジナル・サウンドトラック)
作曲・演奏 Osamu Shoji(東海林修)

第5回日本アニメ大賞オリジナルビデオソフト最優秀作品賞受賞作品の
1987年劇場公開アニメ作品「妖獣都市」の
オリジナル・サウンドトラック盤。

原作は 菊池秀行さん。
大人のアニメです。

「滝蓮三郎(25歳)は 実は闇ガードである。
 魔界側の闇ガード麻紀絵と
 二つの世界の調印式に招かれた
 イタリアの伝道士、ジュゼッペ・マイヤートの護衛に当たるが・・
 最後に明かされる本当の目的は・・・。」

ちょっと気取って映画のご案内をしてみましたが
こんな説明では 何のことやらわかりませんね。
機会があれば 大人のあなたでしたら ご覧ください。

大都会、東京の闇が なんとも冷たく襲ってきて
張り詰めた糸のような緊張感がなんとも言えません。
バイオレンスアクション
闇の中 目を凝らして行方を見つめてどきどきします。
ハードな大人の世界のアニメなのですが
シャープですっきりとした作品の印象です。
クールな感覚が生きているように思うのは
やはり Osamu Shojiの音楽が
「ハンパなく」かっこいい ということもあると思います。

ひたひたと忍び寄る影
何かが起こりそうな気配
冷たい空気
緊張感
不安な闇

そして大都会の持つ
華やかさやお洒落さ
まぶしい夜の街・・・

いろんな情景
いろんな感情を
音楽でより深く感じることができます。

そして 音楽だけを聴く、というのも
またすごくいい。
クールに響く 大人の音楽にしびれます。

「闇ガード」のピアノが
最高にかっこいいです。
ご本人もピアニストで
ジャズを演奏されていたので
こんなピアノソロも
弾かれていたのでしょう。

クールだからかっこいい。
とてもいい仕事をされていて
さすがだと思います!!
「麻紀絵」Osamu Shoji (東海林 修)(「妖獣都市」オリジナル・サウンドトラック)
作曲・シンセサイザー演奏 Osamu Shoji( 東海林 修 )


原作は菊池秀行さんの
1987年劇場公開アニメ作品「妖獣都市」の
オリジナル・サウンドトラック盤。

前にこのアルバムの「闇ガード」について書きました。
作品のあらすじ等も書いていますのでよろしければご覧ください。
http://palette036.blog.fc2.com/blog-entry-20.html
「魔道師」
http://palette036.blog.fc2.com/blog-entry-391.html

魔界と人間界をつなぐ
運命を託された麻紀絵。
そんなことも知らず
自分の任務を全うすべく
懸命に悪と戦っている・・・

クールでありながら
艶やかで美しい麻紀絵。

このアニメ
お子さまには無理ですが
大人のみなさまには
ぜひご覧頂きたい作品です。

Osamu Shojiの音楽は
アニメから離れても
とても楽しめます。

ストーリーを自分で描くのもいいと思います。

都会的、クールでありながら
美しい。

この「麻紀絵」は組曲のような構成ですが
美しい麻紀絵、そして忍び寄る危険な罠、苦しみ、
美しさゆえの罪深さのようなものを

一曲で ストーリーを頭の中で想い描ける音楽です。
ゾクッとするような怪しさは、
音楽の美しさがあればこそです。

やわらかいピアノ
そしてハモンドオルガンの響き・・・・

艶やかな麻紀絵を、
音楽でより深く感じられる。

とても魅力的なアルバムです。
「妖閉空間」Osamu Shoji (東海林 修)(「妖獣都市」オリジナル・サウンドトラック)
作曲・編曲 シンセサイザー演奏 Osamu Shoji( 東海林 修 )

原作は菊池秀行さんの
1987年劇場公開アニメ作品「妖獣都市」の
オリジナル・サウンドトラック盤。

この映画は大人の映画ですから
誰でもどうぞ、とは 言えないのですが
今も根強いファンも多いこの作品
機会があれば
大人の皆さまにはご覧いただきたいと思います。

この作品を見ると
物事は対照的なものが
常にそばにあり
息をひそめているように思う。

光と闇
表と裏
熱さと冷たさ
暴力と抱擁

反対のことを知ればこそ
なおのことその意味を強く感じる。

この映画では
Osamu Shojiの音楽が
遠くから聴こえてくるように
控えめに使われていますが
十分に 空気や体感温度を操られている。

「妖閉空間」
何が起こるのが恐怖の中目を凝らしている。
息を呑む緊張感、
音楽だけでもう たまらなく怖さを感じる。
冷たさや寒さまで 心で感じる。
指先も冷たくなっている。

こんな音楽を聴いているときに
そばで「わっ!!」と声でも出されたら
「ひゃーーーーっ!!」っと 気絶してしまいそうです。

Osamu Shojiの音楽はクールでかっこいい。
中途半端はない。
プロフェッショナルです。

感覚が音になっている。
さすがだと思います。
「妖獣」Osamu Shoji (東海林 修)(「妖獣都市」オリジナル・サウンドトラック)
作曲・編曲 シンセサイザー演奏 Osamu Shoji( 東海林 修 )


原作は菊池秀行さんの
1987年劇場公開アニメ作品「妖獣都市」の
オリジナル・サウンドトラック盤。

あらすじについては
自分なりに「闇ガード」のレビューのページに書いていますので
よろしければご覧ください。
http://palette036.blog.fc2.com/blog-entry-20.html

さて「妖獣」はオムニバス形式で
まったく違う雰囲気の音楽が入っています。

最初は おっ なんだか 穏やかで
おしゃれな音楽だなっ、と
安心して くつろいで聴けます。
艶やかな麻紀絵と
何もかも忘れ しばし見つめあうような気分。
ひとときの憩いの時。

しかし・・・一瞬にしてその穏やかな時間も消え去り
また例によって
目に見えないものが忍び寄ってくる。

何かが忍び寄る。
息を止め 目を凝らし 闇を見つ目つめるよう。
「冷たさ」「怖さ」が
音楽で表現されている。

Osamuマジック!!

この物語とピタリとハマり
よりこの世界が奥深く広がっています。
「夢幻」Osamu Shoji (東海林 修)(「妖獣都市」オリジナル・サウンドトラック)
作曲・編曲 シンセサイザー演奏 Osamu Shoji( 東海林 修 )


菊池秀行さんの原作による
1987年劇場公開アニメ作品「妖獣都市」。
30年近くなりますが
今も愛され続けている作品。

このアルバムは その
オリジナル・サウンドトラック盤です。

この物語を見ると
音楽は遠くから聴こえてくる感じ。
他のアニメに比べると
かなり音楽が抑えられた印象です。

けれど 見ていると
この音楽のすごさをとても感じる。
物語とピタリと添って
空気から温度まで変えていくのがわかる。

物語はぞくぞく どきどきの連続ですが
とても効果的に音楽が使われています。
控えめな扱いであるけれど
だからこそもっと
ちゃんと音楽を聴いてみたいと感じる。

「夢幻」は
まさにぞくぞく、ドキドキ。
何が起こるか分からない。
何が飛び出してくるかわからない。
不安と恐怖を押さえ
目を凝らし前に進んで行く。
初めて突き進む世界。

数分間の音楽でこんなに
物語をイメージできることがすごい。

この作品はOsamu Shojiシンセサイザーの作品ですが
シンセサイザーの奏者として
この分野も牽引してこられた誇りさえ感じられる作品。

オーケストラから吹奏楽、歌謡曲やロック、シンセサイザーまで
なんでもござれのOsamu Shojiであればこその
この奥行きのある深い音楽なのだと納得します。
魔道士」Osamu Shoji (東海林 修)(「妖獣都市」オリジナル・サウンドトラック)
作曲・シンセサイザー演奏 Osamu Shoji( 東海林 修 )


菊池秀行さんの原作、
1987年劇場公開アニメ作品「妖獣都市」の
オリジナル・サウンドトラック盤。

前にこのアルバムの「闇ガード」について書きました。
作品のあらすじ等も書いていますので
よろしければご覧ください。

人間界と魔界をつなぐもの・・・・
互いの調和と共存のためには・・・

そう 最後に残るもの。

それがすべての救いになることを
この作品で 最後の最後に感じることができるでしょう。

この映画のサウンドトラック、
名曲揃いです。
映画では 控えめに
遠くから聞こえてくるかのように
そっと添えられています。

もったいないな〜っ、と内心思ったのですが
そっと添えられても
物語の空気や温度
都会のまぶしさ、明るさや 闇まで
音楽で感じられます。

ゆえに すっきりとして
物語がシャープにこの感覚へと入ってくる。
そんな気がします。

クールでかっこいいのは言うまでもないのですが
今日は 「魔道士」についてお話しさせていただきます。

木管楽器の格調高い響き。
まさにクラッシックの優雅さ。

そして何より 魔道士をイメージできる
魅力的な音楽です。

これは名曲です。
できれば オーケストラで
演奏していただきたいくらいの音楽です。

いやぁーいい音楽を聴いた。
物語を知らなくても十分に満足できるアルバムです。

暑い夏も このアルバムで乗り切れそうです。

「妖獣都市」のファンの方にも
おもいっきりこの音楽を聴いて頂きたい気がします。
「覚醒」Osamu Shoji (東海林 修)(「妖獣都市」オリジナル・サウンドトラック)
作曲・編曲 シンセサイザー演奏 Osamu Shoji( 東海林 修 )

1987年劇場公開アニメ作品「妖獣都市」
(第5回日本アニメ大賞オリジナルビデオソフト最優秀作品賞 受賞作品)

菊池秀行さんの原作による
1987年劇場公開アニメ作品「妖獣都市」。

このアルバムは その
オリジナル・サウンドトラック盤です。

最後の「覚醒」は
3つのシーンが一つの作品に収録されています。

冷たさや怖さ、
何が起こるかわからない不安。
目に見えないものにおびえる感覚。

確実に体感温度は下がり
身震いするような感覚を
音楽で感じる。

物語では 遠くから 音楽が聞こえる程度なのですが
それでもう 充分なのです。

物語をさらに深めています。

守るべきもののために 立ち向かう勇気や強さ、
戦う強い気持ちも音楽で感じることができる。

物語はクライマックスへ。

今もたくさんのファンが
この作品を愛して止まないのも
音楽の奥深さゆえ、でしょう。

物語の根底にあるものは「愛」。
だからこそ
この音楽も 愛され続けているのではないでしょうか。


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