アルバム「キマイラ・吼」
 
Osamu Shoji ( 東海林 修 )
 
 
収録作品
 
1.黎明一円空山
2.哀しみのキマイラ
3.彷徨
4.無頼漢
5.炸裂!円空拳
6.玄道
7.芳香の白い花
8.恍惚のキマイラ
9.愛の囁き
10
.決別ー鎮魂歌

アルバム「キマイラ吼」をはじめとする
キマイラシリーズのCDは 
東海林修先生のホームページから
購入することができます。


ぜひ「キマイラ吼」に出逢われますように。
 

***

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☆ブログ日々更新中☆

「Canto De Sole太陽の詩」 Osamu Shoji(東海林 修)の世界☆

1.黎明一円空山

「黎明一円空山」Osamu Shoji(東海林 修)(アルバム「キマイラ・吼」) 

キマイラシリーズの音楽は
クールでかっこいい世界。
このクールさがとても心地良いです。


孤独に向き合う
人としての苦悩や哀しみ、
ただ一人で受けとめ
越えなくてはならない宿命、
心の奥深いところで
震えるもう一人の自分に
この音楽が利きます。

もがき苦しむ中であろうと
悲しみに立ち向かう冷静さや
物事に動じない強さ、しなやかさ、
忘れがちなこと 取り戻せるようです。

キマイラシリーズのクールさは
特に好きな世界で
聴いていると 熱くなりすぎた心も
冷静になり すっきりとする感じがします。

ファンも多いのですが
すごく納得します。
こんなクールでかっこいい音楽が
私たちには必要です。

「黎明一円空山」は 
人気のないさみしい山、一帯・・に
白々と夜明けが訪れるという雰囲気。
すなわち
この「キマイラ」という物語の幕開けなのです。

なにかこう 細胞の中で
ちりちりとうごめく
未知のものを感じる。

生きる悲しさや罪深さ
怖さや切なさ
そんな感情が この一曲に
ぎっしりと入っているような気がします。

喜びと悲しみ
幸せと不幸せ
相反することはみな
実は背中合わせ。

だからこんなクールな音楽を聴くと
心が癒される気がします。

心を空っぽにして
ただ音楽を聴きたい。

2分過ぎたあたりからの
哀愁を秘めた旋律にも
とても惹かれます。


かっこいい大人になれるような気がする。
なれていなくてもなったように思える。

涼しい顔をして
生きていけそうな気分になります。


2.哀しみのキマイラ

「哀しみのキマイラ」モン・シェリー
作詞・さがらよしあき 作・編曲 Osamu Shoji(東海林 修)
    Osamu Shoji(東海林 修)(アルバム「キマイラ・吼」) 

アルバム「キマイラ・吼」は
洗練された音楽で
メロディが 心を躍らせるような
かっこいい音楽がいっぱいです。

自分のイメージの世界が
音楽を聴いていると広く深く広がります。

このアルバムの中では
2曲歌が入っているのですが
そのうちの一曲。

もう すごくかっこいい!!
さすがOsamu Shoji!!
と 言いたくなるくらい
洗練された 超かっこいい作品です。

本当にみなさんに聴いていただきたいです。

心の奥深く
ooh・・・妖しい影が棲む
傷をうけて狂おしく吠え
涙はらい憎しみ煽る

妖艶でありながら
聴き終わったあと スカッとする。

甘い声、
ハーモニーも魅力的です。

いつまでも色あせない
Osamu Shojiの音楽。
今聴いても新鮮です。


3.彷徨

「彷徨」Osamu Shoji(東海林 修)(アルバム「キマイラ・吼」) 

ブログに書くことで
日々の音楽鑑賞の時間の時間が益々充実してきました。

家族所有の
音の良いヘッドフォンを拝借して聴いたら
んーーっ!!もう これはやめられません!、って思いました。
至福の時です。

今日はこの作品。
「キマイラ・吼」です。
キマイラシリーズは3作られていますが
物事は最初が肝心です。
一作目があってこそ 2作目、3作目なのです。
だから まず 一作目のこの作品を語らずして
あとの作品は語れません。

このアルバムは 夢枕獏さんの小説「キマイラ・吼」の
イメージアルバムです。

Osamu Shojiのライナーに
約一ヶ月
連日スタジオでこの作品の創作に没頭した時間が
大変楽しかったと記されています。
聴いても とても充実した世界で
本当に深いと思いました。

「彷徨」
まずはこの世界の入り口に立って
イメージを膨らませてみます。
とにかくカッコイイ。

新しい世界
・・・少々ドキドキ。

そして徐々に
それは闇の中から姿を現すのです。
思いもよらない姿で・・・。

キマイラを聴いて
自分の中いる自分に
目を凝らしてみたら
何かが見えてくるように思えます。

まだ知らない自分自身の・・・

ゾクゾクするような
新しい世界。

キマイラシリーズは
まずは第一作目から
この世界の扉を開くのが良いと思います。


4.無頼漢

「無頼漢」Osamu Shoji( 東海林 修 )(アルバム「キマイラ・吼」) 
作曲・編曲・シンセサイザー演奏 Osamu Shoji( 東海林 修 )

生きていくということは
孤独と向き合うものだと思います。

人の中で感じる孤独の辛さは残酷なものですが
一人きりで感じる孤独というものは
自分と静かに向き合う分
自分を満たすものだと 私は感じます。

静寂の中で
自分と向き合うのもいいのですが
この「キマイラ」の音楽があると
気がつけば 傷が癒されている感覚があります。

若い頃は エネルギーが有り余る分
まわりにぶつけることもありましたが
大人になり精神も成熟期に入れば
静かに自分の中でコントロールできなければ、と思います。

けれど 何もなく 自分でコントロールすることは難しい。
パワーのある音楽が 自分を救ってくれる、
そんな気がします。

この音楽は読教が地響きのように
響き渡るようなイントロから始まりますが
東洋的な神秘を感じられる作品です。

「黎明一円空山」や「彷徨」が
あまりにも衝撃的で
心の傷を見透かされたようで
動けなくなるような感覚でしたが

この「無頼漢」で
少し淡々と自分の人生を受けとめ
静かに向き合えるようになる、
そんな感じでしょうか。

人には誰にも
表には出さない心の傷があると思います。
見えない場所で、もがき苦しんでいる。

思い通りの人生には
手を伸ばして届かない。

けれど
「キマイラ」シリーズは
この 心の痛みや嘆きを知っていて
傷を癒してくれる。

不思議なパワーで溢れている。

そして深いのだけれど
聴いていて楽しい。

2作目、3作目と 続いていく 不思議なパワーが
このアルバムには詰め込まれているように思います。

イメージアルバムということもあり
今でも大変人気のある作品のひとつです。


5.炸裂!円空拳

「炸裂!円空拳」 Osamu Shoji( 東海林 修 )
   (アルバム「キマイラ・吼」) 

私はOsamu Shojiのシンセ作品は後追いなので
いつか 当時リアルタイムに聴かれたファンの方の
その時の感想を聴かせて頂けるときがあればうれしいと思うのですが
キマイラ吼の このアルバムを当時聴かれたときは
さぞ衝撃的だったことと思います。

シンセサイザ―ミュージック自体
とっても珍しい時代だったと思いますし、
この内面をえぐるような深い音楽に
きっと言葉も出なかったのではと思っています。

ぜひ 当時からの、この作品のファンの方が
このページに辿り着かれることがありましたら
どうぞコメントをお願いします。
お待ちしています。

そしてこのアルバムは
楽しさもいっぱいで
本当に惹きつけられる
不思議な魔力さえ感じます。

「炸裂!円空拳」は
読経が鳴り響くような
厳かな幕開けから
内に秘めたものが弾け出すように
あふれ出る熱情、
躍動する若さ、
みなぎる力みたいなものを
とても感じます。

めくるめく展開、
一曲に何曲分もの輝きを詰め込んだ
パワーあふれる作品。

聴いていてとっても楽しいです。


6.玄道

「玄道」 Osamu Shoji( 東海林 修 )(アルバム「キマイラ・吼」) 
作曲・シンセサイザー演奏 Osamu Shoji( 東海林 修 )

アルバム「キマイラ・吼」の音楽の魅力というものは
とても ひと言では語れませんが
このアルバムの魅力は 
「ずっと記憶から消えない、心を映す音楽」、
だからではないかなぁ、と
私は思います。

人は この世に生を受けて
いろんな人と関わり
愛情もたくさん受けながら
生きていくわけですが

なかなか悟れずに

愛に飢え、
自分を見失い、
人を羨み、
自分の中の醜さと向き合います。


すべてを壊してしまいたい衝動や
なにもかも捨て去りたい苦しみ、

湧き起こる感情は
生きていればこそですが
もがき苦しみながら生きているような気がします。


おそるおそる自分と向き合う。
鏡に映ったその姿を 覗き込むように。

アルバム「キマイラ・吼」を聴くとき
自分の姿が見える気がする。

この音楽は
この痛みを知ってくれているように思う。

この音楽を聴くとき
まだ辿り着けていない場所に近づいた気がします。

「玄道」
静かに歩いてみた道を振り返る。
少し 人生を悟った気持ち。
道はまだ
はるか遠くまで続いているけれど。

私が思うのは
自分に必要な音楽に
人は出逢っているのだと思います。

「キマイラ吼」の音楽は
魂まで響く 愛すべき作品です。


7.芳香の白い花

「芳香の白い花」 Osamu Shoji( 東海林 修 )
   (アルバム「キマイラ・吼」) 

キマイラ吼シリーズは3作ありますが
どれも強く惹きつけられる魅力のある作品です。
夢枕 漠さんの作品のイメージアルバム。
今も愛し続けられている世界です。

ライナーに
約1カ月間 1日12時間、作品づくりに没頭さ大変楽しかったということが書かれてありますが
乗りに乗った 作り手の その楽しさを
聴く人間も共有できる世界になっています。

私は特に  Osamu Shojiのシンセサイザーの作品の
他の追随を許さない
クールでありながら 胸を熱くさせるかっこよさ、が
好きなのです。

こんな風に生きてみたいといつも思うのです。

「芳香の白い花」
今の季節では クチナシの花でしょうか。

たとえば闇の中で
その香りは さらに芳しく、
人を引き付け はっとさせます。
そして闇の中の白い花びらは
その部分だけ 浮き立たせるように
闇の中で輝きます

そんな花を見つけた時
人の心はうれしさに弾み
微笑みを浮かべます。
研ぎ澄まされた感覚
自分の五感が生かされた瞬間です。

そんな嬉しさを感じる
心が弾む音楽。

キマイラの作品の中では
ここで 深呼吸。
ほっとして また まだ見ぬ世界の扉を開ける。
私は そんな感じ。

このアルバムは
メロディが 魅力的。
文句なしに楽しめる1枚。

シリーズは まず1作目が大きな支持を受け
続いていくものです。

この1枚目があっての
2枚目、3枚目ですから
この魅力的なキマイラシリーズは

ぜひこの作品からお聴き頂きたいと思います。


8.恍惚のキマイラ

「恍惚のキマイラ」 Osamu Shoji(東海林 修)
   (アルバム「キマイラ・吼」) 

私はOsamu Shojiのシンセアルバムの音楽の魅力を
考える時に 
まさに一人を楽しみたい時
孤独も満たしてくれる音楽である、ということも
大きな魅力のひとつではないかと すごく考えます。

アルバム「キマイラ・吼」は
イメージアルバムということで
ファンも大変多い作品です。

この「恍惚のキマイラ」は
クールでかっこいい音楽。

そしてクールな音楽でありながら
この胸を熱くさせる音楽です。
そこがOsamu Shojiの音楽のすごいところです。

たとえば
一人で風を切って走りたい時がある。


この音楽は
ドライブしながら聴いてみたい。

すごく気持ちいい。
風を感じる。

ドラマチックに展開していく音楽。
1分53秒くらいからの展開など
ググーッと胸を鷲掴みにされるよう。

はっ、と聴き入ってしまう。
愁いを秘めた大きなメロディ。
いやー かっこいい!

すてきな人には
どこか蔭りを秘めているものだということも
この音楽を聴いて
気づかされます。

かっこよく生きれそうな気がする。
誰も追いつけないくらい。

・・・そんな気分に浸れる一曲です。


9.愛の囁き

「愛の囁き」〜TASTE OF LOVE〜 MARIE MAY
Osamu Shoji( 東海林 修 )(アルバム「キマイラ・吼」) 
作曲・編曲・シンセサイザー演奏 Osamu Shoji( 東海林 修 )

アルバム「キマイラ・吼」シリーズは
魅力ある作品で
三作出ていますが
やはり まず 第一作目の
この「キマイラ・吼」から
入っていただくと良いでしょう。

一度聴いたら
忘れられない作品です。

内面と向き合い
この胸の闇を目を凝らして
見つめてしまうような
深い音楽なのですが

それと同時に
メロディラインも おしゃれで
理屈抜きで楽しめる
親しみやすさもあります。

そして とにかくかっこいい。

このアルバムの中には
二曲 歌も入っているのですが
どちらも作・編曲はOsamu Shojiで
しなやかで おしゃれな作品です。

まなざしそらさないで
醒めゆく夢じゃないの
あなたの愛が始まる
私をみた瞬間(いま)

大人の甘いラブソング。
どこか夢を見ているような心地良さ。

美しい女性は
自信に満ちて
そっと誘う。

そして
愛は 囁きだと知っている。

・・・・すこし
甘い余韻に身をまかせます。


そして「決別ー鎮魂歌」で
明るい光を感じながらのフィナーレ。

自分の中面も見つめながら
いろんな世界を
ながめた気分で
少し大人になれたように感じる。

聴けば聴くほど
魅力ある作品です。

いろんな苦しみ
そして痛み、
すべてを知って
人は魅力的な大人になっていく。

涼しい顔をしていられるのは
経験して乗り越えてきたからこそ。

そしてだからこそ
人生の歓びや楽しみを知っている。

音楽も また人生。

しなやかに
さらりとかわしていける
大人になれるような気がします。

魅力いっぱいのアルバムです。



10.決別ー鎮魂歌

「訣別ー鎮魂歌」 Osamu Shoji( 東海林 修 )(アルバム「キマイラ・吼」) 
作曲・シンセサイザー演奏 Osamu Shoji( 東海林 修 )

アルバム「キマイラ・吼」は
とても魅力のあるアルバムで
一度聴いたら 忘れられなくなるような
記憶に残るアルバムです。

イメージアルバムということもありますが
自分の内面が この音楽によってさらけだされるような
衝撃を感じる作品です。

けれど 音楽に希望を見出せるというのか
どこからか 希望の光が差し込むような
楽しさと明るさをメロディの中に感じることができます。


この「決別ー鎮魂歌」は
自分の中ですっきりとけじめをつけた時
それまで見上げることもなかった空に目をやる感じ。

そこには 青く 果てしなく大きく広がる
美しい空が
光に満ちて広がっている。

哀しい過去やつらい想いと訣別し、
晴れやかな空へ飛び立つような
そんな気持ちになれます。

きらきらとまばゆいほどの光に包まれ
明日に向かってまた歩き出せる。

そんな感じのする この一曲。

アルバム「キマイラ・吼」は
どの作品も強い個性を放ち
この心をとらえて離しません。

今もこの作品を探されている方が
たくさんいらっしゃるように思いますが
東海林先生のホームページから
復刻アルバムを購入できるということを
最後に申し添えておきたいと思います。
 

アルバム「キマイラ孔2」

 キマイラ2

収録作品

1.邂逅(かいこう)

2.修羅

3.鬼骨

4.凶夢

5.繚乱(りょうらん)

6.慟哭 (どうこく)


アルバム「キマイラ吼」をはじめとする
キマイラシリーズのCDは 
東海林修先生のホームページから
購入することができます。

 

***


アルバム「キマイラ孔3」

収録作品


1.遥かなる蜘蛛の夢
2.鬼気
3.夜想花
4.亡き王女のためのパヴァーヌ
5.王山にて
6.由魅のテーマ
7.哀獣
8.群青

アルバム「キマイラ吼3」をはじめとする
キマイラシリーズのCDは 
東海林修先生のホームページから
購入することができます。

この名曲揃いの「キマイラ吼3」に出逢われますように。

***

 

 「遥かなる螺旋の夢」Osamu Shoji (東海林修)(アルバム「KIMAIRA‐?」)
 
「キマイラ1」については先日書いたのですが
キマイラシリーズで 私はこの?が特に好きなので
このアルバムのことを書かせていただきます。
 
ライナーにもありますが
今のスタジオを作られて
記念すべき第一作目のアルバムとのことです。
大都会にはない自然の息づかいを感じながらの
新しいアルバムの製作、
また フェアライト?を導入して初めての作品とのこと、
胸に深く届く 充実した作品となっています。
 
どれもとても好きな作品なので
何を語らせていただこうかと迷いますが
今日は一曲目の「遥かなる螺旋の夢」から語ることにしましょう。
 
タイトルから素晴らしい。
曲も タイトルのイメージをグッと広げる深い音楽です。
私は 深い森の中にいるような感覚で
この作品を聴いてしまいます。
 
深い森はまぎれもなく
心の中の深い森・・・。
 
風にざわざわとさざめく木の葉の音
揺らめく木漏れ日。
どこからか聞こえる沢の水音・・
奥に足を踏み込めば踏み込むほど
迷路のように・・
 
包まれる幻想的な景色
誰かの気配を感じて・・・
 
・・・そこにいるのは誰?・・
 
・・それは もしかしたら
遠い記憶。
 
置き去りにしてきた
過去の自分かもしれません。
迷子になったままの
自分を見つけたような気持ちというのでしょうか。
 
あぁきっと
それこそが「遥かなる螺旋の夢」なのです。
 
わぁ深いなぁ・・などと
自分勝手に解釈して 
一人芝居の状態になり
感動で震えております。
 
哀愁を秘めた旋律がたまりません。
 
やばい。
かなり好きかも。
 
これ以上書くと変になりそうなので
今日はこれでやめておきましょう。
 
また 違う曲も先で語らせてください。
 「鬼気」Osamu Shoji (東海林修)(アルバム「KIMAIRA‐?」)
 
このアルバムジャケットを見た時
あまりにも迫力のある絵で
正直びっくりしましたが
このアルバムは キマイラシリーズの中でも
特にメロディが心に残るかっこいい音楽です。
私も よく聴くアルバムのひとつです。
 
前に「遥かなる螺旋の夢」について書きましたが
新しいスタジオを作られて
フェアライト?を導入されてのアルバム作り。
環境や機材が新しくなられたことで
新しい発想や新しいメロディも
たくさん生まれられたのだなぁと
嬉しく感じられる、
勢いのある作品です。
 
聴いていて
「はっ」として 聞き流せないメロディというものがあります。
それは たぶん
胸の琴線に触れる、というのでしょう。
自分の持っている波長と ピタリと合うもので
だからこそ
思わず ハッとして グッとする、のだと思います。
 
私にとっては この「鬼気」の中の
2分48秒あたりからのあのメロディは
ハッとしてググッとくるメロディで
わぁ これはいいなぁ、と
聴く度に思うメロディなのです。
 
哀愁があり 深く胸の中に染み渡ります。
 
この曲は シンセサイザーに加えて
サックスやギターなどの
生楽器の演奏が加えられていて
より表情があり
かっこよさが際立つ作品です。
 
クールだけどカッコイイ。
自分は
そういうOsamu Shojiのシンセサイザーの世界に
魅了されて止まないファンの一人です。
 
 「夜想花」Osamu Shoji (東海林 修 )
(アルバム「KIMAIRA吼?」キマイラ3)
作曲・編曲・シンセサイザー Osamu Shoji (東海林 修 )
 
人気の高いキマイラシリーズ第三作目「KIMAIRA吼?」。
どの作品もかっこよくて 親しみの感じられるメロディ。
何度も繰り返し聴きたくなるアルバムのひとつです。
 
「夜想花」
私がこの曲を聴いてイメージするのは
夜の闇の中でも 芳しくその存在を教え
白い花びらが夜の中でさえ
光を集めているようなクチナシの花、でしょうか。
 
軽やかで、しなやかなメロディは
艶やかで美しい女性をイメージします。
 
どこか謎めいて
強く惹きつけられている自分がいるのです。
 
シンセサイザーに
生楽器のサックスとギターが
とても新鮮です。
 
こんな音楽を聴いていると
おしゃれですてきな大人になれそうな気がします。
 
 「亡き王女のためのパヴァーヌ」Osamu Shoji (東海林 修 )
(アルバム「KIMAIRA吼?」キマイラ3)
作曲・ラヴェル 編曲・シンセサイザー Osamu Shoji (東海林 修 )

キマイラシリーズ第三作目のアルバム「KIMAIRA吼?」。
三作目は より沢山の人に受け入れられ
親しまれるような メロディが楽しめる作品、という感じがします。

そして この作品の目玉ともいえる曲が
この「亡き王女のためのパヴァーヌ」。

ラヴェルのピアノ曲を
こんなにも身近に 自然に
そしておしゃれに聴ける作品があるでしょうか、と
私は感動します。

Osamu Shojiのライナーにもありますが
すてきなポップスに仕上がっています。

さすが日本を代表する名アレンジャー!
これは魅力的です。
本当にびっくりするくらい素敵だと思います。

アルバム「キマイラ吼3」は
ファンも多い作品ですが
これほど色んな世界を感じられるアルバムであればこそと
納得の一枚です。

理屈は抜きにして
いつもそばにおきたい
魅力的なアルバムです。

音楽は心が感じるものだなぁ、
好きな音楽に出逢うと
人は身を持って知るのですね。

 「王山(ユイシャン)にて」Osamu Shoji (東海林 修 )
(アルバム「KIMAIRA吼?」キマイラ3)
作曲・編曲・シンセサイザー Osamu Shoji (東海林 修 )

人気の高いキマイラシリーズ第三作目「KIMAIRA吼?」。
レビューもこの曲で最後です。


「KIMAIRA吼?」は 親しみやすいメロディと
独特の世界感、
そしてカッコ良さで
聴く人を夢中にさせる音楽。

「王山(ユイシャン)にて」は
胸のさみしさを音楽にしたら
こんな音になるのだと思えるくらい
孤独も感じますが

そこには
静かに寄り添う
大きな自然というものも感じられます。

言葉に言い表せないような
感情がOsamu Shojiの音楽によって
表に出てくる感じです。

この音楽で
自分と向き合う時間も与えられます。

いろいろあっても
このかっこいい「KIMAIRA吼?」を聴くと
自分は自分じゃないか。

自分らしく生きていくだけだ、と
とても思えるから不思議です。

ジャケットは怖いですが
パワーがあり、
いつも聴きたくなるような
かっこいい音楽がいっぱいです。

 「由魅のテーマ」Osamu Shoji (東海林 修 )(アルバム「KIMAIRA‐?」キマイラ3
)

人生は 対比するものが背中合わせだと
いつしか実感するものですが
熱く生きようとすればするほど
どこかで自分をクールに見つめる
冷たい自分が息を潜めている。
そんな気がします。

本当は自分のことをわかりすぎている。
そういう人ほど 何もわかっていないようなふりをして
生きようとする。
そういうものではないでしょうか。

見えるものは見たくない。
見えないものが見たい。

この手の中にあるものは欲しくない。
ないものが欲しい。

燦燦と光を浴び続けていると
闇も恋しい。
闇の中にいると 光を浴びてみたいと願う。

満ち足りている人には
見えないけれど
苦悩するものには見えるものがある。
この音楽がわかる方は
魂が仲間だと思える。


痛みを知った人の心を
癒す音楽があるとすれば

それがこの
アルバム「KIMAIRA‐?」だと感じる。


私は キマイラシリーズの中でも
アルバム「KIMAIRA‐?」が特に好きです。
特に「遥かなる蜘蛛の夢」の旋律は
この胸から離れないのですが
この曲については前に書きました。


このアルバムの音楽は 聴いていると
わけもなく泣きたくなる。

音楽が語りかける。

「知っているよ。その胸の哀しみを。」と。
そばに寄り添い 受けとめてくれる。


「由魅のテーマ」は
やさしさと切なさがこの身を包む。 

惹きつけられる美しさには
儚さや翳りがともなう。

内に秘めた哀しみは
神秘のベールを掛けて
見つめる人をくぎづけにする。


アルバム「キマイラ吼?」は
離れたくなくなるくらい
魅力があるアルバムです。
今も愛し続けられている作品のひとつです。

この哀愁を帯びたメロディが
この胸をふるわせます。

 「哀獣」Osamu Shoji (東海林修)(アルバム「KIMAIRA‐?」)


キマイラシリーズでも この第三作目は
メロディーが 心を鷲掴みにして離さないような
洗練されたかっこいい音楽、
という感じがします。

キマイラの作品を探されている方もいらっしゃると思いますが
一度聴くと、この音楽を聴いた衝撃みたいなものが忘れられず
もう一度聴きたい!!と 切望してしまう音楽ではないでしょうか。

生きていく苦しみ
与えられた試練
生身の人間であればこそ感じる
心の痛みも

こーーんなかっこいい音楽を聴いていると
本当に吹き飛んでしまいます。

哀愁がありながら
華やかでもあり
ぐいぐいと押してくる。
もう 最初から最後まで
どこをとっても ぐっとくる。

シンセサイザーのアルバムですが
ギターとサックスは 生の楽器による演奏です。
もう言葉も出ないくらいしびれる。

とにかく 聴けばわかる。
それが音楽なのだから、と思う。

私は特に4分ぐらいから 新しく曲が展開するところなど
もうたまらなく好きです。
聴いていて 「はっ」とするほど
素敵なメロディ。
こういう音楽が私は好きなのだ、と気づかされる。

うまく言えなくて
とにかく 
「めちゃめちゃかっこいいーーーっ!!」
そう叫んで もう言うことなし!

共感してくださる方がたくさんいると
私は確信しております。

 「群青」Osamu Shoji (東海林 修 )
(アルバム「KIMAIRA吼?」キマイラ3)

暑い夏にはOsamu Shojiのシンセサイザーの音楽が
この心をクールにしてくれます。
夏にぴったりのアルバムはたくさんあるのですが
今日は「KIMAIRA吼?」の作品を書かせていただきます。

キマイラ?の音楽は 内面に効く薬のように
熱くなり赤く腫れたこの自分の内側の熱を
取ってくれる音楽のような気がします。

親しみやすく
身近でありながら
そのメロディが心に沁みる、
そんな音楽です。

それはどこか
この胸の奥にある痛みを
この音楽が受けとめ
癒してくれるものであるから、なのかもしれません。

この「群青」は
深い青い色の空を見上げ
甦る記憶をたどるような
静かな音楽なのですが

またここから旅立とうとする
静かな決意が音楽として表現されているような気がします。

アップテンポのかっこいい曲から
このような穏やかな曲まで
トータルして聴いて
あぁ やっぱり「キマイラ?」が
私は好きだなぁ、と
聴くたびに思うのです。 

 ご質問・ご感想・作品への想いはこちらの連絡用掲示板にどうぞ。

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